通販とデジタルマーケティングの悩み

マーケティングに関することを私見で書いております

回転寿司の迷惑行為から考える食品の安全性問題

回転寿司の迷惑行為問題が世間の注目を集めているが、この手の問題はSNSが存在する以前から実は存在していた。筆者はこの職人迷惑行為について飲食店のスタッフにヒアリングをしたことがあるが迷惑行為の具体的な内容はあえて触れないが、今回と同じような内容だった。

 

1.マーケティング側面から企業は今後、テクノロジーによる迷惑行為防止のための対策を取ることで安心・安全の価値提供ができる

2.SNSによる恐るべき伝聞風評被害を防ぐ

 

という側面から今後のマーケティングの方向性を考えてみる

 

このような迷惑行為は、社員からアルバイトまですべてのスタッフはもちろん客も含めて性善説に立つ限りあり得ないこととなる。

 

しかし、実際には回転寿司に限らず類似の迷惑行為がSNSやマスメディアのニュースなどでも取り上げられ直接的・間接的に被害を被っている方は少なくない。特に上場企業である場合は株価にも影響を及ぼし、当該企業に対する投資を行った一般の株主に大きな被害を与えこととなる。

 

残念ながら性善説に立ったサービスの提供は今後の継続は難しいと考えており、今後はテクノロジーとセキュリティーを活用したサービス提供形態を検討し、緩やかに移行していくことを強くすすめたい。

 

上場企業の場合は特に株主代表訴訟のリスクもあり、経営判断の視点からもこのようなリスクマネジメントへの対応を迫られることになる。対策を打たなかった場合は責任問題に発展する可能性は否定できない。

 

海外に目を転じると、明らかな迷惑行為とはいえないまでもそれに近いレベルでの食品品質上の問題が散見される国も多い。地域や経済力に関係なくグローバルな問題として今後クオリティーコントコールを実施することで観光立国を目指す日本としては先陣を切って欲しい。

 

具体的に筆者が目撃したケースを上げる。

(お食事中の方は終わってから読んでいただきたい。)

 

1. ヨーロッパでもかなり大きな部類の駅構内売店のサンドイッチがライトに照らされて温度が上がり、カビのようなものが生えていた。

 

2.北米地域の小型食料品店の箱入りの菓子パン。この箱の中でコバエが飛び交ってた。

 

3.ヨーロッパのストリートマーケットでの肉類の保管場所の温度不適切で変色し、食中毒のリスクのあるテイクアウトメニュー。

 

筆者も学生時代に海外で食中毒で苦しんだことは少なくない。しかも経済的にはかなり発展した先進国での出来事である。

 

 

意識を高く持って食品を扱っているだろうという性善説の崩壊は、日本のみならず世界的な流れであり、食品の品質管理体制は大きなリスクを抱えていると考えている。工場から出荷される段階では法規制や管理体制がある程度整っている。もちろん問題が発生しないわけではないが。

 

問題は、消費者に提供される直前の段階がリスクとして盲点となっている。店舗スタッフが十分に教育されていないケースもあり、消費者の口に入る最終段階では意外と見過ごされているということだ。

 

これは実務においてかなり難しいという点が背景にある。多くの食材を扱う店舗では、顧客が本来あるべき箇所とは違う場所に商品を戻すことがあり、常に正しい位置に保管するということが難しい。日本はかなり恵まれており、この問題は諸外国ほどは多くない。

 

だからこそ、油断が生じて散々な目に合うことがある。例えば生卵を例に挙げたい。まず、生卵をそのまま食するという習慣は日本を含めたわずかな国や地域で見られることであり世界的にはかなり少数派である。うっかり海外で卵の生食をしてしまうと大変な目にあることはぜひ知っておいていただきたい。

 

またスーパーマーケットなどでは生卵の保管場所にばらつきがあり、常温に近い場所で保管されている場合もある。幸い日本では事故につながるケースは少ないが、それでも冷凍、冷蔵機器からの熱風が当たり劣化するというリスクはある。

 

このように意外と消費者の近くでは微妙な綱渡り状態の食品問題が存在しており、観光立国と食の安全という観点から日本は先進的に消費の直前プロセスにもより厳密にコントロールすることで世界の評価を上げることができればと強く願う。

 

アメリカの短期出店のためのチェック体制】

州によっても差異はありますが、食品を販売する出店の場合には衛生面でのチェックを公的に受ける必要があります。開店当日に衛生管理ができているかを判断し、改善すべきことがあればその旨指導されます。

 

不足な部分があれば改善して問題がないことが確認された場合は晴れてお店を開くことが可能となります。担当者は食品衛生に知見のある方が配置され少なくともマニュアル化されているようで見ているポイントは同じ内容となります。

 

アメリカの場合は日本と異なり、手袋をすることが通常でもし手袋を使わないで触れた食材があれば廃棄を命じられてしまうこともあります。ただ、この手袋が逆に菌に触れてしまう場合には拡散される元凶となり手袋をしていれば安全ではないという点には注意が必要です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

追記:2023年1月31日被害にあった店舗から警察に被害届が提出された。今後の抑止効果には期待できるが、グレーなゾーンである共有物があるのでその点は今後の検討事項。初めて日本の回転寿司に外国人として来店したら作法がわからない場合もあり、ユーザーの理解のためのサポートツールもまだ改善ができそうです。

 

今度は資さんうどんさんでもひどい迷惑行為が発生した...

SNSで拡散されているが、デジタルタトゥーにもなる。いじめとしてやらされてしまうケースもあるのではないかと心配してしまう。